この作品では、原作者である天樹征丸氏の方針で、同作者陣による前作『金田一少年の事件簿』にくらべて、各事件は「解き易く」しているとのことであり、実際「ヒントは○つ」の台詞とともにヒントが提示されたり、確かにその面はある(賛否両論分かれる)が、ストーリー性は非常に強く、刻々と描かれているQクラスの5人それぞれの成長は興味深い。特に、最も目覚しい変化を遂げているのがリュウである。しかし、順を追って読み進める際には、彼が変化していることには気づきにくい。後になってみて大きく変化していることに気づく。この変化の過程の自然な描かれ方が、作者陣のセンスの高さを伺わせるところである。またストーリー全体で大きな謎がいくつも散りばめられており、その謎を登場人物とともに追い求めることができる、というのがこの作品の最大の特徴である。
Page Top↑